総領事館から
2011年日独交流150周年
日本とドイツの交流は、1861年1月24日に江戸で日本と当時のプロイセンが修好通商条約を調印して始まりました。2011年は日独交流が始まって150周年にあたります。2009年5月に麻生総理大臣(当時)とメルケル首相がベルリンで会談した際にも、2011年を「日独交流150周年」として、両国関係を更に発展させるために各種記念事業を行うことで合意しました。記念事業の対象分野としては、これまでの日独交流を振り返ると共に、未来に向けた日独関係の構築を目指し、政治、経済、教育、科学技術、文化、社会、スポーツ等、幅広いものとなる予定です。日本またはドイツで開催される各種事業を通じ、日独の相互理解が深まり、両国の結びつきが更に深まることを期待しています。

各機関で開催される各種行事は、150周年の公式行事として認定されロゴを使用することが可能となっております。詳細は、公式ホームページwww.de.emb-japan.go.jp/dj2011/をご覧下さい。


日本舞踊・生け花デモンストレーション


昨年12月3日、ヘッチェンス陶器博物館100周年記念の一環として、当館と博物館の共催、恵光ハウスとフランツェンKGからの協賛のもと、日本舞踊花柳流師範であり、かつ生け花池坊師範最高職総華督である渡邊絹代氏を招いて、第一部「日本舞踊」、第二部「生け花」という二部構成でデモンストレーションを実施しました。100名以上の観客の皆様に、日本の伝統芸能に身近に接してもらう機会が提供できました。デモンストレーション後、観客から多くの質問が寄せられ、日本伝統文化に対する非常に高い関心が再認識されました。

エンゲルベルト・ケンペルに関する講演会
総領事館は、昨年12月4日、恵光日本文化センターにおいて、レムゴ独日協会のクーベルト会長を講演者としてお招きして、当地文化人を対象にエンゲルベルト・ケンペルに関する講演会を開催しました。エンゲルベルト・ケンペルはノルトライン=ヴェストファーレン州北東部レムゴ市出身で、17世紀に鎖国中の日本を訪問し、帰国後著作を通じて欧州に日本の様子を伝え、ゲーテやカント、ヴォルテール、モンテスキュー等欧州の知識層の対日観に大きな影響を与えた人物です。講演においては、ドイツ語の「Gingko(銀杏)」は日本語の「Ginkyo(銀杏の昔の呼び方)」から来ており、訪日時に銀杏を発見したケンペルが記述したが、ケンペルか印刷業者が誤ったため、今日ではドイツ語で「Gingko」となっていることが触れられ、日本語とドイツ語の思わぬ結びつきが紹介されました。12月5日には日本クラブにおいて在留邦人向け講演会が開催され、日独関係の歴史に対する理解を深める行事につながったのではないかと思います。

着物紹介事業

総領事館は、昨年12月13日、デュッセルドルフ市ヘッチェンス陶器博物館において、同博物館の100周年記念の一環として、「着物紹介事業」を実施しました(協賛:フランツェンKG)。着物の専門家である澤葉子氏や日本クラブ文化部を中心とする在留邦人の方々が中心となって、着物ショー及び着付けを通じて着物の紹介を行いました。約170名の参加者に対して、日本にどのような行事があり、季節、行事の際にどのような着物を着るか、が紹介されました。反響が高く、聴衆の多くが着物の写真を撮影し、行事終了後も参加者と着物を着用したモデルの間で懇談が行われました。

ノルトライン=ヴェストファーレン州とデュッセルドルフ市による日本人社会を対象とした新年会の開催
1月13日、当地において、ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州及びデュッセルドルフ市主催で、当地邦人社会に対する新年会が開催されました。現地政府当局が邦人社会を対象に新年会を開催することは、世界的に見ても稀なものであり、邦人社会が当地において友好的に受け入れられていることの証左であると思われます。トーベン州経済大臣、エルバース・デュッセルドルフ市長をはじめ、日独双方より、政府関係者、企業関係者、学術・文化関係者等約320名が出席し、日独交流の良い機会となりました。

日本人音楽アンサンブル「おとね」コンサート

1月20日、ヘッチェンス陶器博物館100周年記念の一環として、当館と博物館の共催、フランツェンKGからの協賛のもと、ベルリンで活躍する日本人音楽アンサンブル「おとね」のコンサートを実施しました。
「ソーラン節」や「こきりこ節」「おてもやん」などの日本各地に伝わる民謡、「ずいずいずっころばし」などの童謡が、歌、演奏そして踊り付きで披露されました。各民謡の成り立ちや内容やその地域、用いられる楽器(篠笛、和太鼓)についてもドイツ語での説明がなされました。ドイツ人観客も立ち上がって手を叩く、一緒にかけ声をするなど非常に楽しんでおり、当地でもまだ十分に普及していない日本民謡を直に体験する機会を提供できました。