各地だより
ベルリン日独センター
ベルリンをテーマとした写真や十七歳の若者のポートレートでよく知られる写真家橋口譲二氏の講演会「日本人写真家がとらえた変貌するベルリン」をテーマに、昨年11月末に在独日本大使館との共催で開催しました。この講演会は、ベルリンの壁崩壊20周年を記念して開催されたもので、この30年間のベルリンの変貌をカメラ・レンズを通して追求してきた橋口氏のベルリンに対する思いや、ベルリンでのエピソードを内容としたものです。講演後は、橋口氏の写真をよく知るハンブルガーバーンホーフ美術館の学芸員ガブリエレ・ナップシュタイン氏の司会により、写真歴史家カタリーナ・ハウゼル氏と橋口氏の対談が行われ、ドイツ人写真作家と橋口さんとの作品対比等も興味深く、内容の充実した対談となりました。

1月15日には、2010年はベルリン日独センター創立25周年に当たりますが、その記念行事幕開けとして「蝶々夫人」の根幹をなす舞台を二幕に分けて上演しました。日本、ドイツ、イタリア出身の若手オペラ歌手により、代表曲のアリアやアンサンブルが歌い上げられ、満員の観衆を魅了しました。

続く1月21日には、ベルリン日独センターが、日独をはじめとする各国の有識者を招いて開催する講演会シリーズ『ジャパン・レクチャー』がスタートし、その第一回目のゲストとして2001年にノーベル化学賞を受賞した野依良治氏が『未来世代のための科学と技術 − Science and Technology for Future Generations』をテーマに、在独日本大使館で満席の聴衆を前にして講演を行いました。野依氏は、人類社会のための科学技術の重要性や、科学技術分野における国際競争と国際協調の必要性を論じ、将来における科学技術のあり方及び若手研究者の日本交流拡大の重要性について語りました。

2月〜3月の主な催し物を以下の通り予定しております。

2月26日〜4月30日 猪飼節子とゲルダ・ベルガー(Gerda Berger)絵画展
日独を中心に活躍しているデュッセルドルフ在住の猪飼節子氏とベルリン在住のゲルダ・ベルガー氏の油絵の展覧会を開催します。

2月19日 日独会議「企業の社会的責任(CSR)」(ベルリン開催)
2006年12月に開催された日独シンポジウム『企業の社会的責任(CSR)――日独の展望』に続き、主要企業のトップおよび著名な研究者を招き、日独会議を開催します。

3月18日〜20日 国際シンポジウム『MISHIMA! その国際的インパクトと複合文化的源泉』(ベルリン開催)
三島由紀夫没後40周年を記念して、ベルリン・ブランデンブルク学術アカデミー、ベルリン自由大学との共催にて、戦後の日本が生んだ代表的作家の一人三島由紀夫をテーマとしたシンポジウムを三日間に渡り開催します。今回は、三島文学が文学のみならず演劇・美術・芸術に与えた衝撃に重点を置くとともに、世界の三島文学の魅力について論じます。参加者は、日本研究者として令名の高いドナルド・キーン氏をはじめとして、日本・韓国・アメリカ・欧州各国の文学・演劇・美術等の諸分野から研究者が集まります。

Japanisch-Deutsches Zentrum Berlin
Saargemunder Str. 2、 14195 Berlin
Tel.:030-83 90 7-0 Fax:030-83 90 7-220
ホームページ:www.jdzb.de Eメール:jdzb@jdzb.de
ベルリン日独センター 副事務総長 清水陽一


ケルン日本文化会館

2010年3月−4月の催し物ご案内

〜3月29日(月) ドキュメンタリー映画特集
引き続き現代の日本社会を描くドキュメンタリー映画の特集上映会を開催中です。

3月1日(月)海女のリャンさん〔監督:原村政樹、2004、90分〕
3月4日(木)特攻〔監督:モリモトリサ、2007、90分〕
3月8日(月)ひめゆり〔監督:柴田昌平、2006、130分〕
3月11日(木)山中常盤〔監督:羽田澄子、2004、100分〕
3月15日(月)満山紅柿−上山−柿と人とのゆきかい〔監督:小川紳介、彭 小蓮、2001、90分〕
3月18日(木)シロタ家の20世紀〔監督:藤原智子、2008年、93分〕
3月25日(木)A2〔監督:森達也、2001年、131分〕
3月29日(月)山中常盤〔監督:羽田澄子、2004、100分〕

3月19日(金)〜5月22日(土) 細江英公写真展「歴史の記憶」
日本の戦後写真界を代表する写真家である細江英公の作品の中から、細江の記憶の中にある劇場をテーマとした写真「鎌鼬」「浮世絵プロジェクション」「胡蝶の夢」を紹介いたします。特に舞踏家土方巽、大野一雄とのコラボレーションともいえる作品において、細江は彼自身の幼年時の記憶と舞踏とを結びつけて、映画的ともいえる躍動感にあふれる独自の表現に到達しました。本年77歳を迎える細江は、近年デジタル技術を積極的に取り入れて、日本の伝統的な屏風や軸といった形式と結びつけた新しい表現を目指しています。
オープニングは3月19日(金)19:00〜 細江英公氏出席を予定しております。

3月22日(月) 19:00〜アトリエワン塚本由晴講演会
日本の現代建築を代表する建築ユニット、アトリエワンの塚本由晴氏(東京工大教授)を招聘し、ペットアーキテクチャーなど狭さを逆手に取ったユニークな都市論、現代建築に関する考え方や自身の建築作品を紹介いたします。
開催はデュッセルドルフ市NRW州建築家協会となります。デュッセルドルフ総領事館共催。

3月26日(金) 19:00 佐々木敦 レクチャー 「ポストムラカミの日本文学」
映画批評から出発し、音楽、演劇・ダンス、そして文芸に至るまで縦横無尽に執筆・批評活動を行ない、日本の若者の圧倒的な支持を得ている佐々木敦氏を迎え、「ポストムラカミの日本文学」と題し、90年代以降の日本文学についてのレクチャーを開催します。

3月31日(水) 19:00 クリヤ・マコト ジャズピアノコンサート
日本を代表する国際的なジャズピアニストでサウンドプロデューサーでもあるクリヤ・マコトのコンサート。

4月1日(木)〜26日 新着映画上映会
ケルン日本文化会館が新たに所蔵した映画を上映いたします。2007年以降の新しい映画作品がそろっておりますので、是非ご覧下さい。

4月1日(木)シロタ家の20世紀〔監督:藤原智子、2008年、93分〕
4月8日(木)、19日(月)河童のクウの夏休み〔監督:原恵一、2007、138分〕
4月12日(月)、22日(木)めがね〔監督:萩上直子、2007、106分〕
4月15日(木)、26日(月)サッド・ヴァケイション〔監督:青山真治、2007、136分〕

すべて日本語オリジナル、英語もしくはドイツ語字幕です。上映時間は全て19:00からとなります。
www.jki.de


当文化会館内で行われる催し物は一部を除き原則的に無料です。皆様のお越しをお待ちしております。ご希望の方には、当館の催しをご案内するメールマガジンをお送りしますので、メールにて下記にお申し込みください。また、ケルン日本文化会館のホームページもごらんいただければ幸いです。

Japanisches Kulturinstitut
Universitatsstr. 98, 50674 Koln
Tel. : 0221-9405580 Fax : 0221-9405589
ホームページ:www.jki.de Eメール:jfco@jki.de(代表)
国際交流基金ケルン日本文化会館 副館長 岡部美紀