1.歩行者としての注意 |
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日本に比べてドイツは歩道がよく整備され、歩行者の安全が図られているという背景をふまえ、一般的に次のようなことが言えるかもしれない…
―歩行者に手厚い日本の交通法規
歩行者に手厳しいドイツの交通法規―
日本は制度こそイギリスから取り入れたが、交通法規に関しては歩行者を手厚く保護している。したがって日本と同じつもりでドイツで行動して事故に遭うと、非常に手厳しい結果を招くことがある。過失が歩行者にあるかドライバーにあるかは、ケースバイケースで一概には言えないが、基本的に、
●横断歩道以外での歩行者の飛び出しは全て歩行者の責任。また、例えば歩行者が飛び出したため、
車が急ブレーキをかけて追突事故が起きたとすれば、これもすべて歩行者の過失となる。
●14歳以下の子供の横断歩道以外での事故も、同伴者がいた場合に初めて、運転者が前方不注意だ
ったかどうかが問題となる。
住宅街でも制限速度が30キロくらいに設定されているところも多く、この速度でも急な飛び出しなどがあった場合、車は対処しきれない。
日本なら運転者の前方不注意を問われるようなケースでも、ドイツの法規は歩行者に厳しい。歩道と車道が段差をもって明確に分けられていることからも、運転者は飛び出しなど考慮に入れずに運転していると考えたほうがよさそうである。もし事故にあったら、かるいケガではすまないことが多いので、日頃から子供に注意をくり返しておく。
日本人学校への通学区域は非常に広範にわたっているので、子供を連れ歩き、通学路での具体的な注意を与え、自分の身は守れるよう指導しておくこと。さらに、ドイツの冬は暗いので、子供の上着は、運転者によく見えるよう明彩色を選ぶ方が良い。また、歩道には線引きや色石で自転車用に通路を分けてあるところがあるので、その部分には立ち入らないようにする。事故が起こったら歩行者の過失とみなされる。
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2.自転車走行する場合の注意 |
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●自転車は専用道路がある場合はそこを走る。
●専用道路がない場合は車道を走ることになるので、一方通行などは自動車と同様に考える。
車道を走るのが心配なら歩道をおして通る。
但し8歳以下の子供は専用道路がない場合、歩道を走らなければならない。10歳未満の子供は歩道
を走ってもよい。
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3.自動車運転者としての注意
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交差点での優先順位が日本と異なるので、要注意。事故も多い。
14歳以下のひとり歩きの子供の事故に関しては、運転者が全面的責任を負わなければならないことがあるので、子供を見たら要注意。
また、当地での運転を始める前に、自動車教習所Fahrschuleで実地運転のスライドを見ることをお勧めしたい。
なお、次の点も留意。
●(自宅前の)道路上での洗車は禁止。
●エンジンのかけっぱなしは罰金。
●エンジンの空ぶかしは嫌がられる(有毒ガスが多く出て環境によくないので)。
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4.チャイルドシート(Kindersitz)装着義務 |
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車内での子供の安全のために、日本でもチャイルドシートの義務化が決まりました。
ここドイツでは、1993年4月からチャイルドシートの装着が義務となり、12歳未満で身長150cm以下の子供は、車に乗る場合体重に合ったチャイルドシートを使用しなければなりません。(身長150cm以上の子供は、大人のシートベルトをすればよい)。
体重別カテゴリーのおよその目安として
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0 |
約生後9ヶ月まで |
体重10kgまで |
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I |
約9ヶ月〜4才半まで |
体重9〜18kg |
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II |
約3才半〜7才まで |
体重15〜25kg |
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III |
約6才以上 |
体重22〜36kg |
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車に乗る時は、まず子供の安全を確保した上で走りましょう。例え短距離の場合でも油断は禁物です。時速30kmで走行中の衝突で、正しくシートベルトをしていない場合、後部座席の子供は生きた弾丸としてフロントガラスに激突することが確認されています。
購入時の注意点
◎チャイルドシートは年齢で選ばず、体重で決める。
○予め子供の体重を調べておく。
○実際に車に取り付けてみて、取り外しが楽で、しっかり固定のできるものであること。
○実際に子供に座らせてみて、子供の意見も聞いて選ぶ。
◎ECE規格合格品であること。
○チャイルドシートの品質は、ヨーロッパの大多数の国においてECE規格で統一されており、
ECEマークのないチャイルドシートは使用できません(障害児への特例あり)。
○現時点で最新のECE規格は,ECE-R4403(1995年9月12日施行)ですが、旧規格品を使用する
場合、機能がまだ完全であるかどうかよく確かめ、少しでも不完全であれば、新規格品に取り
替える方が賢明です。
○規格検査合格品にはオレンジ色の合格ラベルが必ずついています。
助手席のAirbag
助手席に、車の進行方向に背を向けたタイプのチャイルドシートを固定する場合、Airbag機能を停止させる(或いは前向きのチャイルドシートを使用する)。車を購入する時点で後ろ向きのチャイルドシートを使用することがわかっている場合は、予めAirbag機能をストップしておいてもらう(正面衝突の場合、後ろ向きのチャイルドシートの方が安全度が高いといわれている)。
タクシーに乗る時
1998年1月から、タクシーには最低2人の子供を乗せられる装備が義務となっています。しかしまだ完全とはいえないので、タクシーを予約する場合、同乗する子供の数と年齢を言い添えることをお勧めします。
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