幼稚園
1. 幼稚園は保育時間により以下の2つに分けられる。
@ 幼稚園(Kindergarten)
8:00〜12:00 昼食は自宅でとる。
14:00〜16:00 希望するなら午後も保育する。
A 保育園(Kindertagesstatte)
8:00〜16:00 昼食、昼寝を園でする。
このほか学童保育(Kinderhort)もある。
1つの幼稚園で以上の3つの機能を併設しているところもある。幼稚園以外は職業をもつ母親の子供が優先される。
2. 幼稚園はそれを運営する団体により、さらに2種類に分けられる。
● 公立幼稚園(Stadtischer Kindergarten)
● 教会運営の幼稚園(Konfessioneller Kindergarten)
これはさらにカトリック系(Kathorisch)とプロテスタント系(evangelisch)がある。公立にくらべて宗教教育に熱心で、クリスマスやイースターの際は、園が所属する教会でミサを行う。キリスト教徒でない親の子供も入園できる。
3. ドイツの幼稚園に入園する
@ 入園資格は通常3才から、申込受け付けは2才頃からできる。一般的にドイツの幼稚園も収容能力がほぼ限界にきているので、引越したらなるべく早く申し込むことが重要。
A 入園が許可されるまで
どの子供を入園させるかは、子供の年齢、申込み順序などを考慮してきめる。
公立幼稚園の場合は、国籍・宗教には無関係で決定される。
教会系の幼稚園では自らの宗派以外の子供は何パーセントまでと内規で定められているところもある。
日本からの転入児は、学期の途中から(新学期は9月に始まる)入園申込をするせいもあり、空きができるまで待たされる場合が多い。しかし、年齢が5才を過ぎているときや、どうしても子供を預かってほしいときは、特例として入園を許可されることもある。
B 入園が許可されたら
入園が許可されたら、保健所(Gesundheitsamt)か、小児科医(Kinderarzt)に行き、身体検査(Untersuchung)、予防接種(Schutzimpfung)を済ませ、その証明書(arztliches Attest)をもらう。日本で予防接種を済ませている子供は英文の証明書を持参すると、それをもとに医師が証明書を出してくれる。これを幼稚園に提出する。
C 入園前に親子で準備すること
入園までにドイツ語に慣れておくことが望ましい。ただ、子供は性格によって、反応も様々なので、国際人にしたいという親の願いから、子供にドイツ語を無理強いしても意味がない。ドイツ人に慣れ、ドイツ語への違和感をなくすよう、子供向けのサークルに入ることもお勧めする。サークルには次のようなものがある。参加できる年齢は団体によって異なる。
a)遊びのサークル(Spielgruppe)
−赤ちゃんから
b)お母さんと子供の体操教室(Mutter-Kindturnen)
−2才位から
c)幼児体操教室(Kinderturnen)
−3才位から
以上のサークルは、Volkshochschule(Tel.8994150)やASG-Bildungforum(Tel.364001)、<<arbeiterwohlfahrt(Tel.6357263)などに問い合わせる。また、独日交流会(Tel.131765)には、幼児の為のドイツ語教室があり、歌や遊びを通じてドイツ語への違和感を無くすようプログラムが組まれている。
d)親も積極的に暮らす
子供がドイツ人の中に早くとけこみ、楽しい幼稚園生活を送れるようにするため、親も積極的に父母会などに参加する。父母会(Elternversammlung)
は役員を選ぶ公式な会合なので極力参加する。その他に気軽な集まり(Elternstammtisch)もあるので、なるべく顔を出すと他の父兄と親しくなれる。
子供の誕生会(Geburtstagsfeier)は幼稚園で必ず祝ってくれるので、その日は先生や園児全員の分ケーキを焼いて持っていく。自宅に子供を招く場合は、カードに日時・住所・電話番号を書いて、招待する子供に渡す。(これは子供に口頭で伝えると忘れるため)カードは中に折鶴を入れたり、ジャガイモで作ったスタンプを押したりすると楽しい。誕生会の日は相当な騒ぎになるので、事前に近所にその旨断っておいた方が良い。
その他
青少年局(Jugendamt)は、赤ちゃんからティ−ンエージャーまで子供が成長していく上での様々事柄を取り扱う役所。幼稚園のことでわからないこと、困ったことなどの相談にのってくれる。また、近所にどんな幼稚園があるか調べたい場合もJugendamt がリストを持っているので、問い合わせることができる。
上記以外に日本人のための幼稚園がある。